コロナ禍で起きていること

コロナ渦で今起きていること。人と交流することで自分の生存を有利にするという戦略を取っているタイプの人たちが自分の生存戦略が有効でなくなっているので困っている。自分の選んでいる(あるいは選ばざるを得なかった)生存戦略を途中で変更するのは大変なことだ。

たとえば人と交流することで自分の生存を有利にする戦略を取っている人たちは人と交流することが快になるような感情設定を持っている。自分の生存を有利にするために人と交流することをやり始めたら、交流することに快の気持ちを抱くようになったのか、快の気持ちを抱くから人と交流することをしだしたのかはよくわからないが、自分の快の感情に従って人と交流することをしつつそれが生存にも有利に働くのであるのだから、その方法をずっと取って今まで問題なく生きてきた。それがコロナ禍で人と交流することが生存に不利になるかもしれない環境の変化が訪れた。

自分の取っている生存戦略はずっと同じでいるのが面倒ではない。が環境の変化が起きると自分が今まで取っていた生存戦略が有効ではなくなる、だけならまだしも、不利になるという事態さえもたらされる。そのとき人は生存戦略を変えて生き延びようとする。が今まで慣れ親しんだ生存戦略はそれが取りやすいように自分の快・不快の感情に従ったらその生存戦略を自然に行動するように自分の身体に埋め込まれているようになっている。だから生存戦略を変えるのは大変である。ある種の人格変容をもたらすようなことに近い。別人になることを選ぶようなそんな困難さがもたらされる。そして生存戦略を変えるべきなのかの決定も難しい。なぜなら環境の変化は今後もずっと新しく変わってしまった環境のままになるのかどうか、それがわからない。

環境変化の長期的な見込みが今はまだ具体的にはわからないときもある。

もし新しい環境に適応するために生存戦略を変えてしまった後に、また以前の生存戦略が有効な環境に戻ってしまったら・・・。あんなに大変な思いをして生存戦略を変えたのに・・・ということが起こりうる。

新しい生存戦略を身に着けて新しい生存戦略を自然に実行できるように感情の快・不快の設定も変わり新しい状態で生き続けることができるようになっていったら、それはいつの間にか自分の自然な生存戦略になっているだろう。