協力したいけど協力したい人がいない問題

人は誰かと協力したいと思っている。しかし自分が仲間だと思える相手じゃないと協力する気になれない。協力することのできる仲間だと思える人は周りにほとんどいない。

だから協力したいという欲望はかなえられない。

誰かを仲間だと思うには、その誰かと自分が何らかの共通点があると思えることが必要だ。しかし意外に人はそれぞれ違う部分が大きいのである。誰かに自分と同じだと思える特徴を見出すことはとても難しい。仲間だと思える人はなかなかいない。

だから共通の敵を探す。同じ誰かを共通の敵だと思えることで共通点ができる。共通点ができれば仲間だと思うことができる。敵、味方のゲームにすぐに興じてしまうのは、自分とは何も共通点のない誰かたちを自分の仲間であると思い込みたいからだ。自分に仲間がいる設定が欲しいのだ。そのために共通の敵を見出すことのできる誰か(仲間)を必要とする。