誤った思い込みからスタートする

人間は誤った思い込みからスタートする。

たとえば初対面で人にあったとき、その人を直感で友達になれそうだとかこの人とは友達にはなれなさそうだという印象を抱く。その直感はだいたい誤った思い込みである。しかし誤った思い込みを抱くことで友達づきあいをするかどうかを決めるしかない。他に手段はないのだ。

誤った思い込みを抱き、その思い込みどおりの人だと信じて、友達づきあいをする。そうして実際にその人と交際をして徐々にその人の実際の人柄の部分を知り、誤った思い込みの中身を修正していくというのが人間のやっていることだと思う。なので実際の相手の人となりが分かり、実は自分とはぜんぜん気の合う人ではなかったということが判明するのは、その人とつきあいはじめて10年くらい経ってからということが往々にして起こる。10年経つ前に分かればいいのだが人間の能力はそんなに高くない。だから仕方がない。それに10年経ってその人が気の合う人ではなかったと理解できる人はそれなりに能力のある人であり、大抵の人は誤った思い込みどおりの人だと信じながらつきあいをずるずる続けていく。何か違うなーという違和感を抱えながら・・。

何事においても誤った思い込みからスタートして徐々に誤った思い込みを修正しながら試行錯誤していくしかないのである。