2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

人が自由に移動できるようになって起こったこと

かつて人は自分の生まれ育った地域を離れずにずっと暮らしていた。移動する手段がなかったからだ。人が自分の生まれ育った地域でずっと暮らす時代、共同体はどうなっていたのかというと、2割ぐらいの運営がうまいタイプの人たちが主導権を握って運営方針を決…

強い人間とはどういう人間か?

強い人、弱い人などと形容することがある。強い、弱いにはさまざまな定義がありそうだ。私が強い人間と考えるのは、別れを受け入れることのできる人だと考えている。別れというのは突然起こり、理不尽なものだ。なんの心の準備ができていないのに不意に別れ…

なぜ国家を作ったのか?

なぜ国家を作ったのか?それは永続的な共同体を作りたかったからである。国家以前にあったのは血縁・地縁を中心とした小さな共同体だった。地縁・血縁を中心とした小さな共同体はメンバーが顔見知りである。そうしてメンバー同士がいつも常にお互いを仲間で…

コロナ禍なのになぜ人は誰かに会いに行ってしまうのか

コロナ禍なのになぜ人は誰かに会いに行ってしまうのだろう。 感染症の危険を気にしないのだろうか?もしかすると感染症の危険よりももっと大きな危険があり、そっちのほうが大きいからではないかという仮説を思いついた。 人にとって一番危険なのはおそらく…

プペルの映画の件で思ったこと

プペルの映画に関する活動をしているいろいろな人たちが取り上げられて話題になっていた。騙されているなどの意見があった。このサロンに参加している人がしたいことは、仲間と共に同じ目標に向かって皆で協力して活動することだと思う。 何も才能がない人や…

人が悩み苦しむのは大それた望みがないから

大抵の人は野心を持たない。望むことは自分が心地よい状態で生きていること。 そのためには漠然と仲間と感じられる人たちに囲まれてこの世界にいてよいと肯定されながら生きていけること。望むことはこのような漠然とした内容だ。しかしこの漠然とした内容の…

人は仲間を求める

人は仲間を求める。人は自分には仲間がいるという設定を欲しがる。なぜなのか。孤立していると思われることは危険であるから。仲間のいない人は攻撃しても大丈夫な相手と見なされてしまう。人間は個体同士の競争が激しい。仲間のいない人は特に狙われやすい…

共同体維持のための費用

人間社会の問題のひとつは共同体を維持するための儀式にかかる費用がどんどん大きくなっていってしまうことだろう。我々は同じ共同体の一員であるということを確認するための儀式である。たとえばオリンピックのようなものも国家の一員であることを皆で確認…

短期的生存戦略と長期的生存戦略

たとえば相対する人を自分に害をなす人であるか、自分にとって益になることをしてくれる人であるのかはすぐにはわからない。が相対する人を自分に害をなす人であると決めつけるのは短期的な生存戦略としては有効である。自分にとって危険であるとみなして離…