2019-01-01から1年間の記事一覧

文章が読めない人々について

blog.tinect.jp を読んだ。上記の本は私も読んだことがある。文章が読めない人がなぜいるのかなのだが、文章に書かれた内容を正確に読み取ることができる能力というのは、今までは人間が生きていくうえで必要とされていなかったからではないのかと思う。 文…

人の感情のいいかげんさ

たとえばある人がほかのメンバーから嫌われて、生まれ育った共同体から追い出されることがあったとする。しかしのちにその人が移動していった先で経済的に成功し、多くの人の賞賛を集める立場になることがおこる。そうするとその人を嫌って追い出した共同体…

生き延びようとするのは生物の本能

生き延びようとするのは生物の本能である。人間も生物なので、生き延びようとする行動を無意識のうちにしようとする。しかし人間の場合はそれで問題が生じることがある。人間も生き延びようとする行動をしたくなるので、当然その行動をする。した後、得た結…

物語について

ウィリアム・フォン・ヒッペルの「われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか」を読んでいた。その中に 物語を聞くことを楽しむ傾向を進化させてきた。 他者の艱難辛苦についての話をとおして、自らはなんのリスクも負わずに、それらの経験から得られ…

空気を読まない対応をしないと怒られる理由

相手に空気を読む対応をすることを求める人は、空気を読む対応を皆ができると思っている。なのでその人が空気を読んで自分に対して相応しい対応をしない場合、その人は自分を軽んじているからだろうと考える。人は空気を読んで対応をすべき人と空気を読まな…

空気を読むことをもしやめるなら

空気を読むことをお互いになぜすることになったのか。お互いに意見をはっきり表明することなく、空気を読みあって逸脱する行動をしないようにするのは、共同体が崩壊するのを恐れてのことだろう。できるだけ今の共同体のメンバーで同じ共同体を長期間続けて…

議論をしてもなぜ対立や分断は解消されないのか

議論をして対立や分断を解消しようという試みがある。しかしうまくいかない場合がある。なぜなのか。それは対立や分断が生じていても困らないからである。 たとえばある会社でA部門とB部門が対立している場合があるとする。A部門とB部門で対立を解消しよ…

温暖化でおきることとその対策

「環境少女」グレタ・トゥーンベリさんの件が話題になっている。温暖化の危機を訴えているようだ。温暖化で何が起こるのか。具体的に考えると今人が住んでいる場所に人が居住できなくなることだろう。 台風、大雨、洪水などがたびたび起きる。毎年自分の住ん…

人の認知の限界

たとえば熊を駆除することを非難する電話がかかってくる件が時々ニュースになることがある。 熊が危険であるということを実感できない外野の人たちがニュースで知り、熊がかわいそうだと思い意見を言ってくるのだろう。なぜこうなるのかというと熊の危険性を…

家族が形成されなくなってきたのは資本主義が所有の概念をもたらしたから

家族が形成されなくなってきたのは資本主義が所有の概念をもたらしたからではないのかと思う。 家族、もしくは地縁血縁に基づく小さな共同体は身内意識を持つ。身内意識を持つ共同体は所有の概念が曖昧だ。共同体内で所有を厳格に定めることを快く思わない。…

小さい共同体の解体がなぜ問題になるのか

地縁血縁の小さい共同体が解体されたのが問題であるという考え方がある。しかしなぜそれが問題と考えられるのか。それは共同体と自分が分離できていない人にとって問題となるからである。 かつて人は生まれた地域から離れることなく暮らしていた。その共同体…

実名報道をなぜするのか

実名報道をなぜするのかについて考えてみた。 一般的に人が誰かの実名を知っているというのは、親しい関係にある人の場合である。ある人物が亡くなってその人の名前が公開されて、その人の人となりが紹介されると実際は自分とは縁遠い人物であっても、まるで…

無縁者と有縁者

anmintei.net以前読んだこの記事が面白かった。私はれいわ新撰組は特に応援しているわけではないが「無縁者」という言葉が面白いと思った。 無縁者がいるのなら有縁者もいるはずと思い、じゃあ有縁者はどういう人になるのかなと考えた。 おそらく有縁者は決…

現代が不確実な時代なのは関係者の数が多すぎるから

現代が不確実な時代なのは関係者の数が多すぎるからだろうと思う。 人が小人数の閉じた経済圏で暮らしていた時代、自分に関係がありそうな人の数は少なかったろう。自分の地域でできた作物を食べ自分の地域で作られたものを使用するという単純な世界で生きて…

物語について

nlab.itmedia.co.jp以前これを読んでいてずっと考えていたこと。 「現実の方がむごい」 なぜむごい現実をあえて描こうとするのかなと。それは実際の「むごい現実」より物語に描かれた「むごい現実」のほうがましになるからではないのかと思う。 物語化された…

争いは連鎖して広がる

私は人と争いたくない。それは平和主義者だからではない。争いは連鎖して広がるからだ。 私がAさんと争うことを決めたとする。争いが私とAさんとの間だけでとどまるのならばよい。しかしたぶんそうはならない。私にもAさんにもそれぞれ関係する人たちがいる…

夢を追いかけている人

夢を追いかけている人が好きだ。しかし夢を追いかけている人というのは夢と共に動き続ける人である。 自分の側にいつもいてくれる人にはならない。 夢を追いかけている人を好きになると自分がその人と共に動き続けるつもりがないのなら、こちらは見送る立場…

小さな共同体と大きな共同体

ハラリの本に書いてあったと思うのだが人は小さな共同体と大きな共同体を作る。小さな共同体、たとえば狩猟採取民のような共同体は平等主義的で平等に獲物を分けるそうだ。おそらく限りある資源を共同体のメンバーで公平に分けようとする共同規範意識が強く…

緊縮財政が支持される理由

緊縮財政が支持される理由は、人の頭の中の世界観が古い時代のままだから。共同体間にある限られた資源を分配するという枠組みの世界観で生きている人がたくさんいるからだと思う。資本主義というものが始まって、資本主義の世界で生きるようになったと言わ…

人を苦しめているものは自分の内面規範

人を苦しめているものは自分の内面に形成されている規範意識である。子供から大人になる間に周囲の人間とやり取りをする中で一人一人の心の中に倫理的な内面規範意識が出来上がる。社会的動物である人が共同体の中でどう振舞うべきなのかどういう考えを持つ…

対話の必要性

対話に関する本を読んでいた。そこにこう書いてあった。思ったことを感じるままに話すとおしゃべりになる。おしゃべりは相手に話しているように見えながら、実際は相手のことを考えない行動。相手に向かって話しかけているが、殆どの場合、何らかの答えや返…

差別は関係性の中で生じる

差別は関係性の中で生じる。差別的言語や言動があるかどうかより関係性の中で差別的状況が生じる。しかしそれは関係性の中から生じるものなので、その関係性の外にいる人、部外者からは差別が生じているかどうかは分からない。 外から見る人からは差別と思わ…

共感のジレンマ

共感で排除された人は共感で人を排除したくないと思う。しかし人に対するとき自分も共感で対応していることに気づく。共感以外で人に対応するにはどうしたらいいのかと悩む。 首尾一貫した論理を持っていてそれを変えない人ならよいのか? この人は首尾一貫…

普通の人

普通の人になりたいと思っていた頃があった。しかし今はあまり思っていない。どうしてかというと普通の人というのは普通であらねばならないという呪いをかけられた人であることに気づいたからである。 普通の人であるためには「普通」の枠を超える行動をしな…

ブラック企業がなくならないのはリーダーになりたがる人が少ないから

ブラック企業というものがある。問題だと言われ続けるのだがなぜかなくならない。だいたい社長が暴君で従業員をこき使い搾取して利益を上げていると非難される。しかしなぜなくならないのか?それは多くの人がリーダーをやりたがらないからだろう。 何らかの…

友達を作るために最初に考えること

もし自分が人の好みにうるさいタイプだったとしたらまず自分の好むタイプの人を探して見つける必要があるだろう。自分がつきあいたいと思える人を見つけたら、友人になるためにこちらから能動的に働きかけることが必要だ。 もし自分が人の好みにうるさくない…

変わらなければその共同体は生き残れないというのは嘘ではないのか

変わらなければその共同体は生き残れないというのは嘘ではないのかと思う。環境の変化に適応して生き延びた共同体は前と同じ共同体が生き延びているように見える。だが変化を経由した共同体は以前の共同体とは同じに見えても別物になっているのではないのか…

少子化の原因と人間と自然の関係

人間は自然をコントロールできるものと考え、すでに自分たちの周りにある環境は人工的な物質で覆われた状態にしてきている。文明が発達して以来、自然をコントロールできるものにしていく過程をずっと推し進めてきた。後何が残っているのかなと考えた場合、…

人を殺してはなぜいけないのかという問いに関して

人を殺してはなぜいけないのかという問いが発せられることがある。なぜ殺してはいけないのかという明確な理由をうまく作ることが難しいからだろう。 人以外の動物に関して考えてみたのだが、他の動物の場合相手の動物を殺そうと試みたら、自分の身体に具わっ…

国境とイマジン

イマジンの国境がない世界の歌詞が話題になっていた。 国境がなくなれば平和な理想郷が実現するという考えらしい。 しかし私がずっと考えているのは人間は国家という大きな共同体を作ってずいぶんたったが、いまだに国家という共同体にはなじむことができな…