感情は人を騙して自分の利益にならないことをさせる

感情は人を騙して自分の利益にならないことをさせることがある。ある強い感情がわきおこるからそれをしたい強い欲望を抱くことがある。自分がそんなに強い感情を抱いてそれをやりたいと思うからそのことをせざるを得なくなる。しかしその行為を実行することは自分個人の利益にはつながらない。つながらないどころか明らかなマイナスの影響を及ぼすことになったりもする。しかしなぜか強い欲望を抱くものだから、それを実行すると自分によい影響をもたらす、自分に利益をもたらすかのように錯覚させられる。意識していないのだが心の奥底にそれをすると自分に利益がもたらされるというなぜか誤った(結果的に誤っていたことは行為を実行した結果あとでわかる)思い込みがある。
しかしその行為は実行した本人には利益をもたらさないが、共同体には利益をもたらす。感情は共同体に利益をもたらすことを目的に人を操ってある行為をさせるように仕向ける。自分の感情は自分のコントロール下にあるもので、その感情に従って行為をすることは自分に利益をもたらしたりもたらさなかったり、自分になんらかの影響を及ぼすものであるという思い込みがある。しかし感情は個人的なものではないのではないのか。共同体の維持に役立ちそうなことを個人が自分にとって利益にならなくてもやりたくなるように仕向けるために感情というものは作られているのではないのだろうか。