人の行動と感覚について

人は行動を決めるときに感覚に従う。こういう理由で自分は行動したのだと考えるのは後付けである。実際は自分の快・不快の感覚に従っていることが多い。かつて人が暮らしていた単純な社会では、自分の快・不快に従って行動していればそれほど問題なく暮らせた。しかし現在の複雑な社会では快・不快に従って行動を決めることは自分にとってよい状況にならないときがある。行動を決めるときはその行動をした結果どういう状況になるのかを考えてから行動するとよい。

人は自由に生きることができると一般的に言われるが、自分が何の対象に快・不快を感じるのかをコントロールすることができない。自分の快・不快の感覚を変えることもできないで、自由に生きているといえるのだろうかと疑問に思う。

蛇に生理的嫌悪感を感じる人が、今日は蛇をいとおしく可愛いと思う感覚(自分が一度も味わったことのない)を感じて過ごそう!とか自由に選べたら面白いと思うのだが。