会食

会食は人が同じ共同体のメンバーであることをお互いに確認し合うための儀式である。

一緒に同じ場所と空間を共有して私たちは同じ共同体のメンバーだよねということをお互いに確認し合って、共同体の結束を高めるために行う。同じメンバーで会食を何度も行うことで共同体を維持しようとする。

だから会食をしないということは居心地が悪い。共同体の維持をするつもりがないように思えてしまう。

共同体を維持するためには、他に同じ目的のために協力して何かを行うという方法もある。しかし共同体内で特別たてられる目的や目標がない場合、共同体を維持したいというメッセージを共同体のメンバー同士で互いに示したいと思ったら会食をするのが手っ取り早い。

人は同じ共同体のメンバーであるという共同体を維持することになぜにそんなに一生懸命になるのだろうか?それは生き延びるため。人は一人では生き延びることはできないと思っている。共同体を形成して共同体で生き延びることしか選択できないと思っている。しかし共同体で生き延びることは結構大変である。メンバー同士が同じ共同体の一員であるとお互いを見做して、信頼感を抱いていることが必要である。信頼感がうまく生じていないとメンバー同士は協力をしない。協力をしない共同体は崩壊する。

だからお互いが同じ共同体のメンバーであるという気持ちを高めるために、会食をしたりして一緒にいる機会を作る。