成功する人と一般人の違い

一般の人は自分がつきあってみてなんか嫌な感じを受ける人と付き合うことを避ける。成功する人は自分の目的をかなえることに利用できそうな相手であればだれとでも協力関係を作ることができる。付き合う人をえり好みしない。ただし目的のために有用である限りである。成功する人は目的意識がはっきりしていて、自分の行動のすべてを目的遂行のために集中する。一般の人は、自分が居心地の良い状態でいるという漠然とした目的しか持たない。だからつきあってみて気分がよくなる、少なくとも自分が不快にならない相手とだけつきあおうとする。つまり人をえり好みする。なぜなら人と交友している状態が気分がいい状態であることを望むからだ。

成功する人と一般の人は人生を送る上での優先事項が違う。

成功するためにはなるべく多くの協力者を獲得したほうがよいだろう。だから交友関係が広がる。ただし交友する相手はお互い自分の利益が多くなる目的をかなえるために、お互いに親交を深める。そこに人間的な情緒的つながりはあまり必要はない。必要であれば友好的雰囲気をお互いに感じているように見えるような偽装はするかもしれないが。そして状況が変化したりして、協力することが目的をかなえるうえで必要にならなくなったら、関係をあっさり終わりにできる。人間関係に固執しない。お互いの目的をかなえる手段としての付き合いであるということをビジネスライクに割り切っている。だから協力関係を終わりにすることを躊躇なくできる。

一般の人は一度関係ができた相手との関係を終わりにすることに抵抗がある。よほど相手との関係が悪化した場合を除けばなかなか関係を終わりにできない。

一般の人はそんなに大勢の人たちと付き合う必要性はあまり感じない。自分が気持ちがよくなる少数の相手とだけ親密な関係を深めることを好む。というか大抵の人は自分がつきあっていい気持ちになるタイプの人はごく限られているだろう。自分がつきあって心地よい状態になる相手を探したら、ごく少人数だけの人たちだけになるだろう。そうして少人数だけの割と閉鎖的な関係の小さな輪の中に留まる落ち着いて静かな世界を維持し続けることになる。しょっちゅう人が入れ替わるような活発なサークルは好まない。

成功する人は人との関係性の維持は目的遂行を有利にできるかが基準になるので、人の入れ替わりが大幅にあろうがなかろうがそれはどちらでもいい。ただ成功している人あるいは成功を目指している人と見なされる人は大勢の人たちが関係を持ちたがる。だから人はたくさん周りに集まってくるだろうし、関係を長期に維持したいと思ってくる人たちがずっとそばにいようとするかもしれない。だから長期的関係を維持しているように見えるかもしれない。

一般の人は成功にあやかるために付き合っても心地よくなさそうな人と我慢してまで付き合いたくはない。だからあちらのグループに入れば成功するかもしれないと言われても、それらのグループに混ざることに抵抗を覚える。成功者たちのグループの文化を身に着けるのが難しいという理由もある。