人は自分の経済的利益になることをするという考え方

人は自分の経済的利益になることをするという考え方はなぜ作られたのか?それは争いが起こることを防ぎたかったからではないのだろうか。

自分の尊厳を損なわれたり、自分の名誉を傷つけられたと感じると人は争いを起こす。自分の尊厳を損なったり、自分の名誉を傷つけたと思われる相手に攻撃をして自分の尊厳や名誉の回復をはかる。人にとって自分の尊厳、名誉が大事なものなのである。争いを起こすことはしばしば自分や周囲にいる人たちの経済的利益にはならない。相手との関係の悪化は相手との経済的やり取りをして経済的利益を得るという活動を損なう。

経済というのは人が人たちと交流することを通して得られるものであるからだ。

経済的利益を得たいと考える商人にとって自分の尊厳や名誉にこだわって人と争うことをしばしばする人間の性質は邪魔だった。だから人は自分の経済的利益になることを第一に考える存在であるという定義を作って、なるべく自分の経済的利益にならない争いをしないでいてもらいたいと思った。名誉を守るための争いを起こそうとする人に向かってそんなことをしてもあなたの経済的利益にはならない、だから争いはやめるべきであるという争いを止める口実を作りたかったのだろう。