少子化の原因?

少子化の原因は何だろう?子供を持ちたいと思う動機は楽しそうだからであろう。具体的には小さな子供を連れて一家団欒で過ごすその生活の様子が楽しそうに思えるからではないのだろうか。公園などで子供を連れている家族連れは楽しそうに見える、見ているこちらまで楽しくなるような暖かい気持ちがわいてくる。

しかし子供が小さい時期は楽しさにあふれているかもしれないが、その後はどうなるのだろう?その後小さかった子供が大人になるまでや大人になってから・・・の生活はどうなのだろう?その後は不安なだけなのではないだろうか?その後の展望がない。その後の生活が楽しいだろうというイメージを持つことができない、それが少子化の原因なのではないだろうか?悪くすると世渡り下手な自分の子供が楽しくない表情で過ごす様子を親はただずっと見続けることになる。それを想像してしまったら子供を持ちたいと思うだろうか?

しかも子供が思春期を迎えて大人になっていく過程からは親は基本的にほとんど介入することができない。親ができるのは子供が小さいときに死なないように世話をすることだけだ。ある程度大きくなってから子供は独り立ちをして社会に自ら入っていくことになる。もちろん親や周囲の人間たちの手助けが全くなくなるわけではないが、本人が自分なりに社会の中で手探りをして試行錯誤をしながら自らの社会での立ち位置を定めていくしかない。そのことに関して親はできることは限られている。基本的に親は子供がいくつになっても子供には幸せで楽しそうでいてほしい。親に限らず人は周りにいる自分の親しい人が不愉快な表情で不幸せそうに過ごしているのを見ることは不快である。しかしそれは親自体が決められることではない。子供が幸せで楽しそうに過ごせるかどうかを親が左右することはできない。親はじっと見守っているだけだ。そのただじっと見守っているという静かな態度で生きることができる自信がない。親になったら自分の子供が幸せであるか不幸せであるかに関わらずじっと静かに見守っているしかない、そのようなことをできる覚悟を持てる人があまりいないのだ。