弱い側は敵と戦わずに降伏することを選ぶ

弱い側は敵が攻めてきたら戦わずに降伏するまたは逃げることを選ぶ。なぜならば弱い立場にいる人は少人数の同じような弱い立場の人たちと共同体をつくり、その中で協力してぎりぎりの状態で生きている。だから余力がない。戦うには資源がいる。資源を多く持ち多くの人たちとそれなりの規模の共同体を作っている人でなければ、敵と戦う選択肢は取れない。基本的に攻めて来る敵はそれなりの規模の共同体の中におり、協力してくれるメンバーを持っている(だからほかの共同体に喧嘩を吹っ掛けることができる)。数の上で圧倒的に差があるので弱い立場の人たちは降伏することを選ばざるを得ない。もしそれでも戦うことを選ぶなら、圧倒的な数の差がある場合、より小規模な共同体を作っている側は殲滅される可能性がある。自分と仲間が生き残る方法は降伏するまたは逃げることだけである。

強い敵には降伏するしかないという考え方を持っている人は弱い側にいると自覚している人たちである。もしそのような考えを持っている人に敵と戦うことを選ぶ考えを持ってほしいのならば、強い共同体に招待すればよい。私たちの共同体に所属すれば敵が攻めてきたときに戦って勝利するやり方を選ぶことができると伝えるのだ。そして同じ共同体のメンバーとともに協力して何かを成し遂げることができるということを経験させる必要がある。そのようなことを経験したからこそ、敵が攻めてきたときに仲間とともに戦っていこうという考えを持つことができる。