多様性と国家

多様性は大事とよく言われる。お互いに違いを認め合って協力していこうなどなど。しかし多様性を尊重しあわなければならないのは一体なぜなのだろう?

それは人間が国家を作ったからではないのだろうか?

同じ価値観、同じ考え、同じような習慣、同じような行動を好むなど同じであるメンバーだけで共同体を作ったら共同体の人数は何人ぐらいになるのだろうかと考えた。おそらく30人とか50人とかがんばってもそれぐらいの数にしかならないのではないのか。

人間が国家というあまりにもメンバー数が多い巨大な共同体を作り上げてしまったので、必然的にメンバー間に多様性が生じてしまった。それでお互いの違いを認め合って共存していこうという考え方が生じざるを得なかった。

元々は30人とかの小さな共同体を作っていたのだと思うのだがなぜメンバー数がどんどん巨大に増えていくようなことになったのか。

それはたぶん他の共同体と戦うことになった場合、人数の多いほうが有利だから。30人グループと100万人グループで戦いになったら30人グループが負けると思う。

ただし100万人グループの各々が一致団結して戦う気になった場合だけのことである。メンバー同士がお互いの多様性を認め合うことができなければ一致団結して戦う気になるわけがない。

多様性を認め合うことは巨大な共同体を作る際に必要なことなのだろう。