少子化の原因と人間と自然の関係

人間は自然をコントロールできるものと考え、すでに自分たちの周りにある環境は人工的な物質で覆われた状態にしてきている。文明が発達して以来、自然をコントロールできるものにしていく過程をずっと推し進めてきた。後何が残っているのかなと考えた場合、人間が残っている。人間は自然の領域に属する存在である。人工的な環境を作っても自然の領域に所属する部分は残る。そしてその部分をコントロールしたいと人間はずっと考え続けてきた。

人間にとって人間の子供は特にコントロールできない自然の領域に所属する部分が大きい存在だ。人間の自然に所属する部分を減らすために(人間の作り出した人工的な環境に適応させるために)教育を作り出してきた。しかし自然の部分は消えることはない。コントロールできるようにはなかなかならないのだ。人工的な環境に適応しすぎた大人は自然の領域に所属部分が大きい人間の子供をうまく扱えない。だから子育てがうまくいかなくなる。自然の環境と離れすぎた環境で長く生き過ぎたから。

もし将来人間が人間の自然に所属する部分を科学技術の発達によってコントロールすべを完全に手に入れたらどうなるかは分からないが。人間は自分自身の中から自然を消し去りたいのかもしれない。