差別は関係性の中で生じる

差別は関係性の中で生じる。差別的言語や言動があるかどうかより関係性の中で差別的状況が生じる。しかしそれは関係性の中から生じるものなので、その関係性の外にいる人、部外者からは差別が生じているかどうかは分からない。

外から見る人からは差別と思われる言葉が使われたり、客観的に見て差別と思われる言動を見たときに差別が生じていると考えることしかできない。個別の一人一人がどういう関係性で結ばれているのかが分からないからだ。

部外者からは差別と思われる言動をしないという決まりを守らせることでしか差別が生じていない状況を作ることができない。かくして言葉狩りのような使ってはいけない言葉ができたり、してはいけない言動という形式的な行動を禁止したりする決まりができる。