意見をはっきり言う人と言わない人

意見をはっきり言う人と言わない人がいる。意見を言わない人は意見を言って問題を可視化すると、自分のいる共同体が壊れるのではないのかということを恐れている。自分の共同体には何も問題がない状態にしておきたい。問題を可視化して問題解決に向けた動きを発生させると対立が発生し、共同体の崩壊につながるのではないのかと恐れている。

意見をはっきり言う人はどうなのか?意見をはっきり言う人は問題を可視化しなければならないと考えている。なぜなら問題を可視化して解決に向けた動きを発生させないと、共同体の維持がいずれできなくなるだろうと思っている。共同体の崩壊を恐れていることは同じだが、問題を可視化して解決に向けないと共同体が崩壊するだろうと予想するので意見をはっきり述べて問題解決への動きを起こそうと考える。

両者とも共同体の崩壊を望ましくないと考えているのだが、考え方が真逆である。

 

ただし共同体の崩壊が避けられないときもある。共同体内の問題が致命的な内容で共同体内のメンバー同士で話し合っても納得のいく解決方法を見出すことが難しい場合。このようなときは共同体のメンバー同士の解散も視野に入れることになる。問題がこじれて深刻なものなのに無理やり共同体を維持し続けようとすると内部で何らかの紛争が発生する原因になったりする。ハードな内部崩壊を防ぐために穏当な解散を目指したほうがよい。メンバー同士が解散になったからといって永遠に不仲のまま別れた状態でいると思う必要はない。時間がたてばまたお互いに協力をすることもできるだろうと、今はまだ無理でも将来的には状況は変わりうると希望しておくのがよい。