他の人の考えを理解するには、その人の考え方がどういうわけで成り立っているのかを知ることが必要になる。そのためにはその人がどういう人生を送ってきたのでその考え方を持つに至ったのかを知る必要がある。
他の人の考えを理解するにはその人の人生を知る必要がある。これは大変難しいことである。他人の人生を知る方法が一般的にはない。その人について書かれた伝記のようなものがあればよいが。伝記は普通歴史的な著名人などについてだけ書かれる。
人は歴史的人物のような人についてはどんな考えの人なのかを知っていたりする。その人について書かれた本がたくさんあるからだ。
自分の身近にいる友人や家族の人たちがどんな人生を送ってきたかは意外と知らないので（家族でも時代がずれているので自分が生まれる前の親の人生などわからない）、自分の身近にいる人たちがどんな考え方をするのかは実はわからなかったりする。なんとなく自分と共にいる期間が少し長いので、考え方を知っているような気になっているが、それは大抵間違っている。深刻な問題が発生して意見が対立することが起きて、お互いの考え方が違うということが初めて発覚したりする。親しい間柄として交際する前にお互いに伝記を書いて交換したりするとよいのだろうか？他の人の考えを知ることは難しい。
